多摩美芸祭2012
11/2-4 "ドーナツのない穴" at デザイン棟中庭
http://nonaiana.tumblr.com/
コンセプト文より (参加アーティストである川内理香子さんとの共同執筆)
ドーナツの穴は、周りの生地が形づくる。
周囲によって「発生させられた」穴。
生まれてしまった空洞。
ドーナツの穴は、何かが取り除かれた跡の、「痕跡」ではない。
「何かがそこにあった」という墓標でさえもない。
もともと、そこにはなにもなかった。
「なにもないところ」から、出現した空洞。
穴はなにも主張しないが、穴についての物語が周囲から呟かれる。
圧倒的な断絶の、孤独な物語として。
空洞は空洞として、その周囲にドラマを生み出す。
ドーナツの生地によって、穴という空間が出現するが、
穴という空間が、ドーナツを出現させるとも言える。
もともとは空気だったところ、これからも空気であるところから、
なにかが次々と生み出されていく。
ドーナツの穴は周りに形づくられる。
その穴の中には空気もないようだ。
まるで、ないことすらないようだ。
「ない」ことすらない場所。
空洞だけの景色。
(私はそれが見たい)
11/2-4 "ドーナツのない穴" at デザイン棟中庭
http://nonaiana.tumblr.com/
コンセプト文より (参加アーティストである川内理香子さんとの共同執筆)
ドーナツの穴は、周りの生地が形づくる。
周囲によって「発生させられた」穴。
生まれてしまった空洞。
ドーナツの穴は、何かが取り除かれた跡の、「痕跡」ではない。
「何かがそこにあった」という墓標でさえもない。
もともと、そこにはなにもなかった。
「なにもないところ」から、出現した空洞。
穴はなにも主張しないが、穴についての物語が周囲から呟かれる。
圧倒的な断絶の、孤独な物語として。
空洞は空洞として、その周囲にドラマを生み出す。
ドーナツの生地によって、穴という空間が出現するが、
穴という空間が、ドーナツを出現させるとも言える。
もともとは空気だったところ、これからも空気であるところから、
なにかが次々と生み出されていく。
ドーナツの穴は周りに形づくられる。
その穴の中には空気もないようだ。
まるで、ないことすらないようだ。
「ない」ことすらない場所。
空洞だけの景色。
(私はそれが見たい)